TOEIC

効率的に暗記する方法 5選

こぐれくん
こぐれくん
TOEICの勉強を始めたけど、単語、文法など暗記するもの多すぎ…
安東先生
安東先生
最新の研究で脳の効率的な使い方と記憶に残す方法がわかってきたから説明するよ!

最新の研究で分かってきた効率的な暗記方法

① 単語などの暗記は寝る前に行う

② 15分などの短時間で集中して行う

③ 別のことをしながら暗記に挑戦する

④ 勉強後1日後、3日後、7日後にアウトプットする

⑤ しっかりと寝る

以下でそれぞれ根拠を交えて説明していくよ!

① 単語などの暗記は寝る前に行う

寝る前に読書することで、記憶が最大化されることがわかっているよ。
人間は目や耳から、たくさんの量の情報が脳に入ってきているけど、唯一寝ている間には新しい情報が入ってこない。だから記憶がごちゃごちゃにならずに、頭の中の整理が進むといわれている。

人間は寝ている間、レム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)を繰り返している。身体は眠った状態で脳は活動しているのがレム睡眠。身体も脳も休んでいる状態なのがノンレム睡眠。レム睡眠中は脳が海馬という記憶に働く部分を定着させていて、浅いノンレム睡眠のときは記憶を結合する働きがあるといわれています。

実際にアメリカの心理学者が行った研究によると、あることを記憶してから眠った場合と起きていた場合では眠ったほうが記憶が長続きするという研究結果があるみたいで、つまり睡眠中は脳が記憶するベストな状態だと言えるのです。

② 15分、30分などの短時間で集中して行う

人間の脳はそもそも長時間集中力を持続させないようにできている。
最新研究では、集中力が鍛えられている人で120分くらいといわれている。
皆さんの周りにいる集中力が持続しているように見える人ほど、うまく休憩をはさんで、短時間の集中を繰り返している。

短時間で集中して行うメリットは
疲れがたまりにくくなる
短時間で区切ることで時間管理がしやすくなる
途中で終わった感覚が残るので、続きしたいと思えるから、次にやるときにスムーズに集中できるようになる。特に単語を覚える作業なんかには短時間で区切って集中してやるのは効果的だと思うよ!

集中しやすい時間は15分、45分、90分といわれていて
高い集中が持続するのは15分
普通の集中ができるのは45分
少し休憩を挟めば持続できるのが90分
思い返してみると、小学校の授業は45分、大学の授業は90分だったりするのではないでしょうか?

制限時間を決めて、勉強することで集中力がアップすることも分かっている。
例えば勉強の最初は「さぁやるぞ!」終わり間際には「あと一息!」という思いで、いつもより集中できた経験はありませんか?
実際に心理実験の結果からも、最初と最後の方が正答率が高かったという結果がでています。

③ 別のことをしながら暗記に挑戦する

脳科学的に何かをしながら暗記をすることは間違いなく脳を活性化することが分かっている。
暗記をする作業と、歩くという作業は脳の別の部分で行われており、脳の複数の領域を使うことでより脳が活性化し記憶に残りやすくなる。
読むだけでなく、発音する、歩く、洗い物をするという別の作業をすることで通常の何倍も脳を活性化し、本の内容が記憶に残りやすくなる。

例えば、運動と勉強は別ものだと思われるかもしれませんが、深いかかわりを持っていることも分かっている。
脳は一つの部分を刺激するよりも、様々な部分を刺激することによって、より活性化します。つまり「勉強」と「運動」という異なる刺激を与えることによって、勉強だけをする場合よりも脳が活性化され、長期的な記憶を保持する効果が高まるのです。
実際にハーバード大学医学部のジョン・J・レイティ博士によると、運動をすることによって脳の神経細胞が育ち、結果的に頭がよくなるとのこと。
米国ジョージア工科大学の研究では、20分間の筋トレで記憶力が10%ほど向上することも分かっていることから、暗記科目を学習した直後に筋トレをするのが最も効果的だと言われています。このように、勉強に運動を取り入れることによって、プラスの相乗効果が生まれるのです。

④  勉強後1日後、3日後、7日後にアウトプットする

1,3,7日後に復習する。
この7日目の段階でしっかりと覚えていると、暗記されたとなり長期間にわたり記憶が定着することが分かっている。
様々な脳科学研究を集約すると、最も効果的な記憶術として、最初のインプットから7~10日以内に3,4回アウトプットするということが明らかになっている。
人間の脳にはたくさんの量の情報が入ってくる。そのため、基本的には入力された情報をほとんど忘れるように作られている。
正確に言うなら、重要な情報以外は忘れられている。
脳が重要な情報と判断する基準は2つであり、何度も利用される情報と心が動いた情報です。
脳に流れ込んだ情報は海馬という部分に仮保存されて、入力された情報を1、2週間だけ保存し、仮保存期間中に2回,3回と引き出された情報は重要な情報だという付箋をつける。この付箋がついた情報は記憶の金庫とでもいう側頭葉に保管される。
聞いたことがある人も多いかもしれませんが、有名なものにエビングハウスの忘却曲線というものがあります。

人が何かを学んだ時、

  • 20分後には42%忘れる
  • 1時間後には56%忘れる
  • 9時間後には64%忘れる
  • 1日後には67%忘れる
  • 2日後には72%忘れる
  • 6日後には75%忘れる
  • 31日後には79%忘れる

ということが報告されています。
このことからも、時期をずらして復習することで記憶を定着させる必要が分かりますね。

⑤ しっかりと寝る

①の「寝る前に暗記学習をする」でも書いた通り、寝ている間に、眠りが浅いレム睡眠と、眠りが深いノンレム睡眠を繰り返していることはよく知られています。

この「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」は勉強とも深くかかわりがあります。
私たちの脳は「レム睡眠」の時に昼間に勉強した内容を整理し、記憶として定着させるといわれているのです。「レム睡眠」は一般的には90分サイクルで繰り返しており、一晩に4~5回あらわれます。
つまり睡眠時間が短くなれば、それだけ記憶の定着に必要なレム睡眠の回数が減り、せっかく覚えた学習内容が脳に残りにくくなるということ。学習の効果を高めるためには、充分な睡眠が欠かせません。

寝ている間に脳が行っていることは、
①ブドウ糖を消費して、疲労の回復や損傷してしまった神経の回復
②ノンレム睡眠時に多くの情報の中から必要なものの選択をし、必要なものを海馬に定着させます

これらのことからも記憶を定着させるためにしっかり睡眠をとるというのが非常に大事になってきます。

適切な睡眠時間は人によって違いますが、
約人口の2割が
3,4時間で済むショートスリーパー
10時間前後寝るロングスリーパー
残り8割はミドルスリーパーであるといわれています。

このことからも多くの人が約6~8時間寝るのが最も体調が良いということが分かります。
しかし様々な調査で社会人の60%が6時間も寝れていないということが分かっています。

また人間はもともと夜行性の生き物ではなく、古くは原始時代から日の出とともに目覚め、暗くなったら寝るという生活をしてきたため、夜行性の生き物ではありません。 夜の22時~2時の間が成長ホルモンの分泌量が最も多いという報告もありますので、早くゆっくり寝るというのが非常に大事になってきます。

皆さんもしっかり寝れなくて、集中できない、ぼーっとしてしまうなどの経験をしたことがあるのではないでしょうか?